SPYDから最後の分配金を受領
SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)から配当金が入っていました。
保有数量は932口で配当金額は463.36ドル 円換算で税込み50,311円でした。
その後、SPYDは一般口座で持っていた分含め全て売却しました。
アセットアロケーション✖️高配当の可能性を模索していた
2019年は年間配当額をKPIとしながらアセット分散する投資方法を模索していました。米国株部分についてはVTI50%:SPYD50%とする事でVTIを高配当で希釈するイメージでした。
他には日本株アセットとして1489(日経平均高配当株50指数連動型上場投信)50%と野村TOPIXのETF(1306)50%の比率で持ち、且つJ-REITも積極的に組み込んで年末の年間配当は110万を超えていました。
と同時に何となく高配当に強く舵を切れなくて同じ戦略のままで200万を目指すべきかどうかと迷っていた部分もありました。
これを機にその頃高配当について引っかかっていた違和感について明文化してみます。
高配当投資してた頃の違和感について明文化してみる
主に引っかかったのは下記の3点です。
① 分配金の出るETF運用で更に高配当アセットにオーバーウェイトする必要があるか
② 分配金部分に海外源泉が徴収される=高配当によってパフォーマンスが落ちるパラドクス
③ 他の株式アセットの成長の足枷にならないかの懸念
それでは説明していきます。
疑問① 分配金の出るETF運用で高配当にオーバーウェイトする必要があるか
そもそも全アセットETF運用をすると一定の分配金が出ます。
それどころかVEA(米国以外先進国株式)、VWO(新興国株式)、BNDX(米国以外先進国債券)、EMB(新興国債券)あたりのアセットはどれも年間の分配金利回りが3%を超えていて高配当株式ETF並みの水準であるので、ここから更に高配当でスクリーニングする必要性はなく、普通にインデックス投資しながら分配金確保は出来ると考えました。
疑問② 旨味であるはずの配当に海外源泉がかかりパフォーマンスが落ちる
海外ETFの分配金は現地で源泉徴収される為に日本国内源泉徴収含めると配当額面の約30%落ちで入金されます。
現地国で源泉徴収された税金は外国税額控除で取り戻すことが出来ますがそもそもこの外国税額控除は所得税を支払った分から控除されるもので制度設計的に不完全です。
国内籍ETFは分配時に外国税額控除する制度が始まりましたがそもそも取引の流通性に難がありすぎてETFの体をなしていません。実際に私も国内籍ETFにも投資していますがワンショットの額を抑えていても取引時にこんなメッセージがでますしなかなか約定しないのです。
ETFで運用していて仮に一時的に資産を退避する必要が迫られた際に一番重要なファクターは流通量です。逆説的にいうと手放したい時に市場が開場さえしていれば瞬時で手放せるのがETFの強みです。国内籍ETFはその安心感がまだありません。
疑問③ 他の株式アセットの成長の足枷にならないか
高配当株式というのは良く言えば割安銘柄、悪く言えば不人気銘柄という事です。SPYDも例えばVTIと比べると価格変動のあり方に若干のクセを感じました。他が素直に上げている局面でなかなか上がらずよくわからない局面で上昇したりするという事です。
高配当比率を上げる事によってインデックスの素直な値動きを複雑にするのは如何なものか、場合によっては株式アセットの成長性の足枷になるのではないか?という点を懸念しました。
結論:高配当戦略を辞めても分配金はKPIになり得る
結論的には年間配当金額は引き続きKPIであり続けるが、あえて高配当アセットは取り入れていないという事でしょうか。
設定したアセットバランスに基づいて投資元本を増やしていき、価格変動があれば元の比率に戻るようにリバランスする。至極シンプルで中庸なラインに落ち着いています。
Twitterでもゆるーく呟いてます。
それではまた。
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