第二ラウンドに移行した新型肺炎。相場への影響を考察する

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新型肺炎リスクは新フェーズに移行した

先日、海外渡航歴がなく、ハイリスク接触(感染者との接触)のない国内感染者が出ました。
これを境に国内における新型肺炎リスクは新たなフェーズに入ったと言う事なのでしょう。

状況としては国内でのアウトブレイクは避けられない、もしくは既にアウトブレイクしかけているフェーズにあると見ています。
※アウトブレイク:一定期間内に特定の地域において予想を超える感染者が発生すること

感染者を乗せたクルーズ船のニュースを毎日目にしますが基本的にはあのスピード感で現在進行形で国内に広がっていると考えるべきなのでしょうね。

先月あたりまでは私も新型コロナウイルスなんてインフルエンザみたいなものだろうと楽観視していたのですが、下記の様などうも普通の風邪やインフルエンザとは一線を画すというエビデンスを見るにつれ情報を適宜修正、アップデートする様にしています。

我々は今、非常に厄介なウイルスを相手に戦っている。「過度に恐れずにインフルエンザと同じような対応を」というメッセージを伝えるだけでこのウイルスにたち向かうことができるとは私は考えていない。そもそも、このウイルスは明らかに季節性インフルエンザと同じではない。日本でも、毎年高齢者を中心に多くの人が季節性インフルエンザで亡くなっている。しかしその死亡のほとんどはインフルエンザ感染の後に起こる細菌性肺炎やインフルエンザ感染をきっかけに寝たきりの高齢者などが心筋梗塞など別の原因で亡くなるインフルエンザ関連死と呼ばれる死亡を含んだものである。このため、インフルエンザは高齢者の最後の命の灯を消す病気と言われている。
 しかし、この新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50-60代の人も多く亡くなっており、30-40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。

東北大学大学院医学系研究科微生物学分野 
押谷 仁 教授
https://www.med.tohoku.ac.jp/feature/pages/topics_215.html より

いま大切なことは正しく知ること。過度におそれず正しくおそれること。
そして派生する影響を出来るだけ定量的に捉える事でしょうか。
特にパニック時には極論が横行しやすいので。

次に国内外の相場環境についても考えてみます。

現在の相場は楽観を多分に織り込んでいる

米国はなんだかんだで株価指数最高値を更新し続けています。
米国が指数を更新するとつられて日欧の指数も上がります。
そうして投資家の楽観に拍車がかかります。

色々な考え方があるでしょうが私は現在の相場は楽観に傾きすぎ、一種の躁状態であると見ています。
もちろん楽観に乗って利益を伸ばす事は否定しませんし、私もそのリスクは取りながら話しています。

ただし、頭と尻尾をこれ以上積極的に取りにいくコストを追加で支払うか?については別問題です。
程よく利食いしながら期間、地域、アセットに分散し生き残れる投資戦略をとっていきたいと思います。

私にとって投資成績は程よく中庸で良いのです。
一時的なリターンが良いからと今の米国一強にフルベットするよりはゆるやかな世界経済の底堅い成長を支持します。

特に今の様な影響範囲の底が見えていない疫病リスクについては正しく知り正しく恐れながらリスクテイクする事が重要だと思います。

おそらくホテルリートは壊滅的な打撃を受ける

既にホテルリートは壊滅的な打撃を受けているという見解が正確かもしれません。

ホテルリートの現状況は無配に陥った日産の様なものでしょうか。
あるいはもっとひどいものでしょうか。

海外観光客は激減していますし国内での旅行や観光消費も明らかに軟調です。
来期の分配金原資についてもタコ足配当をしないと相当に厳しいはずです。

おまけに新型肺炎ショックは、最近のごく短期間の間に起きているので、企業決算等の我々がアクセスできる情報には全く織り込まれていません。

早ければ来週、インヴィンシブル投資法人の決算で何らかのアナウンスが出てくる可能性があるので、それを待ってから投資スタンスを決めるのが得策でしょう。
基本的には落ちるナイフを拾う行為になるので一般的におすすめ出来るものではありませんね。

ちなみに基本的に私のホテルリートに対する投資スタンスは変わりません。
セリクラが来る雰囲気も以前より少しだけ現実味が帯びてきたかなとも思いますね。

それではまた

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