コロナショック以降〜1/31終値までのホテルREIT騰落率一覧

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1/31 新型コロナウイルスの近況について

データについてはこちらを参考にしています
左上にある Total Confirmedというのが感染者数です。1月31日 17時現在は9,776人となっています。
Total Deathsは死亡者数です。現在は213人となっています。
Total Recoveredは完治者数です。現在は187となっています。

下にオレンジと黄色の二本のグラフがありますがオレンジが中国国内の感染者、黄色が中国以外の感染者数推移です。中国国内感染者の上昇アングルを見る限りまだ指数関数的に感染者推移が増えている様に見えます。少なくても状況が落ち着いている様には見えません。

株式相場は楽観と悲観で揺れている

本日午前中にWHOの緊急事態宣言がありました。
それを受けて市場は材料出尽くしと判断したのか、日米相場は反発し上昇に転じました。

日経平均に限って言えばボラティリティ高く上下に動いた一日で、多少神経質な動きにも見えました。各国の渡航制限等も行われはじめる中、 コロナショック収束の道のりはまだ遠いと感じますが、相場としては今日の様な楽観と悲観が揺れる環境が暫く続く様にも思えます。

大局的にみると事態が収束するまでの間はこういう地合いが続くとみて、あまりジタバタせずに流動資産ポジションを大きく持っておくのが正解かもしれませんね。

東証リート指数と各ホテルREITの1/27~コロナショック以降の値動き

デフォルメバージョン

基準 赤:東証REIT指数
緑8985: ジャパンホテルリート投資法人
青3478:森トラストホテル&リゾーツ
黄3463:いちごホテルリート投資法人
紫3287:星野リゾート・投資法人
オレンジ8963: インヴィンシブル投資法人

通常バージョン

基準 :東証REIT指数
緑8985: ジャパンホテルリート投資法人
青3478:森トラストホテル&リゾーツ
黄3463:いちごホテルリート投資法人
紫3287:星野リゾート・投資法人
オレンジ8963: インヴィンシブル投資法人

どちらも同じデータです。見やすい方でどうぞ。

・基準を東証REIT指数としました。
東証REIT指数はJ-REIT62銘柄の時価総額加重平均値です。
東証REIT指数を基準とする事で相対的にホテル系リートの下落率が大きいのがわかると思います。

27日28日は全てのホテルリートは総じて下落しましたが29日は反発、30日以降は下落と上昇に分かれています。

コロナショック以降〜1/31終値までの下落率

東証REIT指数(赤):+1.45%
星野リゾート(紫):-3.46%
森トラストホテル(青):-3.90%
ジャパンホテルリート(緑):-5.31%
インヴィンシブル投資法人(オレンジ):-5.99%
いちごホテル(黄):-11.17%

いちごホテルのドローダウンが大きく見えますがこれはコロナショックとは別要因です。
後ほど説明します。

1/28に最大ドローダウン10%強だったインヴィンシブル投資法人と8%程度のジャパンホテルリートは今の所は買い場であったと言えそうです。

一方で本日時点での分配金利回りも見てみます。
東証REIT指数(赤):2.88%(野村ETF1343ベース)
星野リゾート(紫):4.74%
森トラストホテル(青):4.61%
ジャパンホテルリート(緑):5.13%
インヴィンシブル投資法人(オレンジ): 6.30 %
いちごホテル(黄): 8.71 %(特殊要因)

ホテル系REITは総じて分配金が高い傾向にあります。
しかし後に説明するいちごホテルリートの様に RevPAR 低下による減配のリスクは常にあると思っておいた方が良いでしょう。上のいちごホテルの分配利回りは一時的な増配分が含まれていますので要注意です。

個人的には日本の高配当株式程までには減配リスクは高くないが、それでもホテル系リートはそこそこの減配リスクを孕んでいると考えています。

1/30のいちごホテルリートの下落はコロナショックとは別要因にある

いちごホテルリート投資法人の下落はコロナショックとは別要因にあるので要注意です。

同社から先日リリースされた「2020年1月期ならびに2020年7月期の運用状況および分配予想の修正のお知らせ」を見てみます。資料は こちらから確認出来ます。以下引用します。

2. 修正の理由 (1) 2020年1月期 本投資法人は、本日発表の「資産譲渡のお知らせ(ネストホテル那覇)」における資産の譲 渡(以下、「本譲渡」という。)による譲渡益の計上、および訪日韓国人の大幅な減少、ホテ ルの新規供給や自然災害等の影響による変動賃料の減少を勘案し、予想の修正を行うこととい たしました。 その結果、前回発表予想より営業収益が1,167百万円(+49.0%)、営業利益が920百万円 (+65.7%)、経常利益が923百万円(+77.0%)、当期純利益が923百万円(+77.0%)、1口当た り分配金が3,621円(+77.0%)増加するものと見込んでおります。

端折って説明しますとこれは ※ RevPAR 低下による減配のアナウンスです。
いちごホテルリートは海外観光客(この場合は訪日韓国人)の減少により RevPAR が大幅低下し、結果ネストホテル那覇を売却しました。
売却益の一部は1月の分配金として充当し (充当したのかは不明だが時系列的にそう見える) 次回分配の7月からは減配となります。
減配するポーズとして向こう1年分の分配金をホルダーに充当したと考えるとわかりやすいでしょうか。
資産売却は短期の資金繰り悪化にも見えいかにも自転車操業的な対応ですね。
経営状況は相当悪化しているのかもしれません。
※RevPARとは 客室1室あたりの売上を表す値を指します。
OCC(客室稼働率) × ADR(平均客室単価)によって求めることができます

この事から減配分を織り込まれた形、要は1年分の分配金の分だけ分配金落ちを起こしています。
従いまして今回のいちごホテルリートの価格下落は分配金落ちによるものであり直接的にコロナショックとの相関からくるものではなさそうです。とは言っても全く関係ない事もなさそうですが…

いちごホテルリートの説明が少し長くなったので次回のポストでは改めて10月高値から現在比のデータを元に各ホテルREITの動向など見ていこうかと思います。

それではまた

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