米国債について

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本の紹介 :証券会社が売りたがらない米国債を買え!

林先生著書の米国国債のバイブル。
2時間くらいでストレスフリーな米国債に対しての知識を網羅的にインプット出来る良書。
以下、読んでみて個人的に刺さった要旨をまとめておく。

債券の特徴

・購入した時点で満期までの利回りが確定している。

・満期まで保有すると額面金額が戻ってくる。

・満期を待たずに市場価格で売却する事も出来るがその場合の価格は金利変動の影響を受ける。

国債は額面100のものは100で償還を迎えるため、利回りは購入時に確定する。
その為、米国債だとリスクは為替の変動だけとなる。

この様な元本を毀損しない債券投資を※フィクストインカムと呼ぶ。
※元来は固定の金利収入のことを指す。

債券と債権

債券は有価証券のこと。債権は債務を弁済して貰う権利なので似て非なるもの。
※この記述は文中に無い。ただの自分の認識確認用として。。

債券の種類

米国債券には利付債とゼロ・クーポン債の二種類がある。日本債券はゼロクーポン債を購入する事はできない。

利付債:毎年金利を貰い、満期時には全額額面が帰ってくる。

ゼロ・クーポン債:クーポン(金利)が無い利付債。クーポンが無い分、割り引かれた価格で購入出来、満期時の額面との差が利益となる。ゼロクーポン債は毎年の金利を貰わないため税金がかからない。よって複利向き投資と言える。

金利と債券の関係

・短期金利:日銀がコントロールする金利

・長期金利:市場が決める金利。国債の市場価格から長期金利は導かれる

国債価格が上がれば金利は下がる。国債価格が下がれば金利は上がる。

日本国債や円の暴落、ハイパーインフレなどの有事の際に米国債はヘッジする役割を期待出来る。

質への逃避(フライト・トゥ・クオリティ)

質とは安全性の事。米国債は最も安全な資産逃避先になる。

100年に一度の経済危機リーマンショックを始め、金融・政治危機、国際紛争などのインパクトが起こるたびにその資産の避難場所として米国債が買われてきた。

この様な有事に米国債が買われる事をフライト・トゥ・クオリティと言う。

米国債を買っているのは誰か?

約半数が外国人投資家。その内の8割は公的投資家

国債選好比率の高さは、社債に比べて40倍(保有額ベース)

嫌米と言われる産油国や中国をはじめとする新興国の公的資金も米国債を運用している。

擬似国債と言う考え方

300万年のキャッシュフローを持つ年金受給者は、満期20年の国債を保有して2パーセントの金利収入を得ているのと同義である。この場合の想定資産は300万÷0.02=1億5000万という事になる。

厚生年金・国民年金のリスク・プロファイル、つまり誰が払ってくれるのか、いくら払ってもらえるか、いつまで払ってもらえるかを突き詰めて考えると、すべて「日本国」に行き当たります。ということは、結局国債を保有しているのと同じになるのです。

文中より引用

この様に年金受給のキャッシュフローを20年物の擬似日本国債からの収入として逆算し、隠れた資産を棚卸しするアイデアは非常に理に適ってると思った。

これがナマ国債だ

沖縄の平和記念展示資料館に行けばこの様な生国債が見れるらしいw
上の部分が元本。購入時にその額を支払い、満期に同じ額が返還される。
下の部分がクーポンもしくはクーポン金利。この場合は3分半とあるのでこのクーポンを千切って銀行に持っていくと
年利3.5%の金利を受け取れるという事。

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