アセットアロケーション投資について

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高配当投資からアセットアロケーションへ

高配当投資、辞めました。
コウハイトウトウシ、ヤメました。

厳密に言うと純粋な高配当株投資じゃなくて高配当ETFを取り入れたアセットアロケーション運用なんだけどその高配当部分をPFから切りました。はい。

とかく日ごろから他人のポートフォリオを見て自分のPF考えたりするのが好きで、ポートフォリオチャートってサイトへ暇さえあれば訪れてる訳なんですけど、色んな形のPFを見ながら作者がどういう考えでそのポートフォリオ構築に至ったのかを勘ぐってみたり場合によってはPF作者の本を海外Amazonで物色したりしてたわけであります。

で、海外の投資家のポートフォリオのパターンを自分なりに研究していくうちに必然的にハリー・マーコウィッツのモダンポートフォリオ理論に出会うことになる訳であります。

例えば上にあげたポートフォリオチャートにあるPFでモダンポートフォリオ理論の影響を受けてないものは無いと言えます。なぜならモダンポートフォリオ理論は期待リターンを達成する上で最も低いリスクの組み合わせを考える、言わば原理的な理論であり、海外投資家の作っているポートフォリオの骨子はほぼモダンポートフォリオ理論の考えに帰結すると考えられるのであります。

あります調、気に入ったので、今日はあります調で行くのであります。

モダンポートフォリオ理論

モダンポートフォリオ理論とは1952年にハリー・マーコウィッツが大学院生の時に書いた博士論文で現代ファイナンス理論の支柱とされるモノなのであります。このモダンポートフォリオ理論の中核をなすコンセプトがアセットアロケーションです。

アセットアロケーションとは何か、一言で言うと

相関係数の低いアセットを複数組み合わせると期待リターンは各銘柄の期待リターンを概ね加重平均した値になるがリスクは加重平均の値より小さくなる。というものなのであります。

わかりにくい?言い換えます。

リターンを犠牲にせずにリスク(ボラティリティ)を小さくする分散投資の事です。
異なる変動をするアセットを組み合わせるとその価格変動の波と波が打ち消しあって相殺されます。

例をあげます。
・債券は株との相関係数が低い。

・日本株と米国株の相関係数は高い

・REIT価格と金利の相関係数は低い(逆相関する)

・時に日本株とJ-REITは逆相関する(相関係数が低い)
※これは例であくまでその傾向があると自分が考えているという事です。

いずれかのアセットが下がった代わりにいずれかが上がってるのであります。
逆に言い換えたらどれかのアセットが上がった代わりにどれかが下がってるのであります。

上がってる波と下がってる波はぶつかりあって互いの波長を消し合います。
その結果何が起こるかと言うと期待リターンは加重平均に近づき、リスクは加重平均以下になっていくのであります。

これはある程度のリターンをキープしながらリスクの値だけを小さくしていくという事であります。ちなみにアセット毎の相関係数が低ければ低いほど分散効果は高くなります。

効率的フロンティアとは

次にこの異なるアセットを組み合わせて目標とする期待リターンを設定します。
その期待リターンを達成する上で最も低いリスクの組み合わせを選びます。

これが効率的フロンティアです。
厳密には効率的フロンティアはこの最大効率の組み合わせの曲線を指します。

ここで問題は期待リターンが最も高くリスクが最も低い組み合わせの最適解はあるのか?という事になります。実際にここを考えるのがアセットアロケーションの一番面白い部分ですね。

アセットアロケーションに最適解はあるのか?

結論的には無いです。
もしかすると投資家それぞれの公式に則った最適解はあるかもしれませんがそれがその他万人に最適解であるとは言えません。

理由の一つはリスク許容度の違いが人にはあるからです。リスクとはボラティリティとも換言出来ます。
要は上がったり下がったりするその幅の大小についての許容度が人によって変わるのでアセットの構成も変わると言う事です。

実際にアセットアロケーションを採用している投資家でも組み込むアセットの種類や比率はバラバラな事が多いです。
海外債券を組み込まない投資家や国内外のリートを取り入れる投資家もいます。
株式と現金だけでアセットを組む投資家もいます。

また、仮に同じリスク許容度の2人の投資家がいたとしてもそのアセットアロケーションが同じものになるとは限りません。
理由として投資家は過去のデータを元に未来の傾向を予想します。
と言うことは過去100年のデータ分析を元に未来を予測する投資家と過去20年のデータ分析を元に未来を予測する投資家のアセットアロケーションは変わるという事です。
また、リートなどの歴史の浅いコモディティを組み込むかどうかも意見の分かれる所です。

で、ここまでアセットアロケーションについて書いてみましたが、ここではじめて、高配当投資辞めました。に繋がる訳です。

これから高配当投資を語り始めると長文乙乙ウェッウェになるので今日はこれまでにしますが、これからは自分の資産状況なんかと照らし合わせながら自分が考えるアセットバランスやPFの組み方なんかもブログで書いていこうと思います。

※このポストは半分自分の考えの整理の為のアウトプットですが間違った認識等ありましたらご指摘頂けますと幸いです。

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